写6
【崩壊】 (W1300×H750×D1800mm)
荒涼たる原野に残された城の遺跡は、内容と構造を持たない。 消耗されてしまった自我は、これに似る。 空虚な存在に至ったという事に、意味がないということではない。 そうあることを意識することによって、既に存在は生き生きと始めている。 この体験は、失われた物を力強く再生する力を備えている。