【築城】
(W900×H655×D1800mm)
人体という小宇宙によってもたらされた自我が、外的世界に対応できない時、 自我の不断の構築が必要になる。消耗された自我の価値実現は、エネルギーを全て注ぎ、 自らの力で獲得するしかない。 価値ある自己の発見は内的世界を充実させ城からはばたく契機になり、自らの生命を担い、 現実社会で生きる時間を獲得する。この内的世界を13世紀の英国に舞台を移して、 城を築く事業に託して描いた。